次に多いのは生命保険などです。生命保険は、被保険者に万が一のことがあれば家族にお金が遺せる保障を確保しながら運用で資産形成できるものもあります。「保障」をしっかり確保できるという点で生命保険は人気の高い商品と言えるでしょう。

このように、定年前50歳代は、老後に向けた資産形成の最終コーナーを曲がった段階であることからも、預貯金を中心として資産形成がされていることが分かります。

50歳代は老後までにいくら準備するべきか

50歳代の平均貯蓄額をみてみましたが、それでは、老後までにいくら準備しておけば老後は安泰なのでしょうか。

昨年の6月に金融庁から興味深いレポートが発表されました。金融審議審議会の市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」、いわゆる「老後2,000万円問題」です。

このレポートは、老後は年金収入以外に2,000万円の老後生活資金が必要であるという内容です。ここで先程の50歳代の平均貯蓄額をみてみると、老後を間近に控えた50歳代でも、老後資金の準備が不十分な人も多いということが分かります。

しかし、準備と言っても何をしていいのかわからないという人もいるでしょう。そのような人は、資産運用を始めることを検討してみてください。