参列者にとってのメリット

しかし、一般の参列者側の視点によってはメリットがあるという意見もあるようです。オンラインで行う葬祭については、訃報の段階から知人などにオンラインで連絡を取ることもでき、葬儀への出欠確認などもワンストップで対応できます。

訃報を受け取った人がお悔やみを送信したり、弔電や供花の手配ができるようなサービスも付帯し、利便性も向上しています。「香典は直接手渡すのが当たり前」という感覚の人は、オンライン決済に違和感を覚えるかもしれませんね。

ちなみに、総務省統計局の「家計消費状況調査年報http://www.stat.go.jp/data/joukyou/2019ar/index.html」によると、1世帯当たり1か月間の支出(二人以上の世帯)の推移をみると、葬儀・法事費用は減少傾向にあることが分かります。

《年間支出の全国平均値》葬儀・法事費用

  • 2017年 3185円
  • 2018年 3150円
  • 2019年 2974円

一言で「葬儀」といっても、金銭的・時間的な負担を重く感じる人がいるのも事実でしょう。喪主側としても、香典をオンラインで受け付ける場合、「誰から」「いくら」が自動的に記録されます。集計する手間も省けますし、高額の現金を手元で保管しなくてよいから安心というメリットもあるのです。