家族側にとってのメリット
オンラインでの葬儀なんて・・・と考えるのであれば、故人や家族の希望にできるだけ近い、オンライン以外のスタイルで葬儀を執り行った方がよいかもしれませんね。要は気持ちの問題です。
ただし、執り行う人の健康状態や年齢的・金銭的負担が重い場合は、できるだけその負担を減らす方法を検討することも必要となってくるかもしれません。
弔いの場で不満を言葉にすべきではないと考えがちですが、遺族の側にも、
- 一連の葬儀にかかるお金が高額
- 墓地・墓石の購入、法要の準備、といった葬儀以外の出費も多い
- 自宅の整理、相続手続きなどで多忙である
などの事情があることが考えられます。
供養サービス事業を展開する「鎌倉新書」が実施した「終活に関する全国調査」の結果によると、葬儀関係の費用は地域によって差があるようですが、「葬儀費用同様に、葬儀以外にかかる費用が看過できない」という点がうかがえます。
葬儀の負担
- 葬儀費用:最高値は富山県の169万4000円、最安値は広島県の80万9000円
- 会葬者人数:最多は沖縄県の91.5人、最少は大阪府の27.2人
葬儀以外の負担
- 葬儀後のお墓購入金額:最高値は関東地方の152万3000万円(概ね東日本が高額)
- 葬儀後の仏壇購入金額:最高値は中部地方の99万6000円(西日本が高額の傾向)
- 遺品整理専門業者への依頼費用:関東地方・中部地方が55万円前後で最高値
- 空き家処分のための費用:北海道・東北地方が約130万円で最高値(いずれの地方も100万円程度)
家族内での葬儀を別途行うとしても、親族以外の参列者に対してはオンライン葬儀を案内すれば、費用は数千円~数万円程度のシステム利用料で実施可能となります。遺族の負担を減らすことができるのであれば、大いに検討に値する時代になりつつあるのかもしれません。