「都合の良い時間に働きたい」というニーズ

労働力調査によると、非正規の職員・従業員2165万人のうち、1519万人もの人がパート・アルバイトとして仕事をしています。「非正規の職員・従業員についた主な理由」を質問したところ、女性は「自分の都合のよい時間に働きたいから」との回答が438 万 人(31.2%)と最も多く、次いで「家計の補助・学費等を得たいから」との回答が307 万人(21.9%)となりました。多くの女性が生活のバランスを取りながら働けると考える非正規の仕事。また、「空いた時間で稼いで家計の足しにしたい」という思いを持つ人も多いようです。

そんな風に「自分の生活を圧迫しないで働ける」パートやアルバイトといった働き方。一度踏み出してしまえば、その後はスムーズかもしれませんがその一歩を踏み出せないという人も。

・「子供が幼稚園に行きだしたのでパートを始めようかと思っていたのですが、しょっちゅう熱を出すので思い悩んでしまう。パートとはいえ仕事に穴をあけると思うとなかなか応募できない」

・「子供の手が離れたので働こうと思ったのですが、ちょうどいい事務の仕事がありませんでした。今まで接客系の仕事をしたことがないので、時間的にピッタリな仕事とわかっていても自分にできるか不安で…」

何かあったときの急な預け先がない、経験のない職種に応募するのが怖いなど、「自分の思い描く労働環境が整わない」ためにその一歩を踏み出せないという人たちの気持ちもとてもわかります。