お金はあると便利ですし、いざというときの安心材料にもなり得るでしょう。しかし、世の中ではどこか「お金持ちは幸せで、貧乏人は不幸」という一般論が成り立っていると感じます。

そこで今回は、筆者の周りにいる「お金持ちでも苦労している人」と「貧乏でも生活に満足している人」の例を紹介し、幸せとお金の関係性について迫っていきたいと思います。

お金持ちになれば幸せ?

個人的な程度の差はありますが、生きていくためには衣食住が絶対に必要で、そのためにはお金がないと生きていけません。

筆者の祖母は「お金があればあるだけ幸せになれる」「お金がたくさんあれば充実した暮らしを手に入れられる」といつも話していました。筆者も幼い頃は「お金持ち=幸せ」という方程式を信じていましたが、大人になって様々な経験をするうちに「お金持ち=必ずしも幸せではない」という気持ちに変わっていきました。

祖母のいうとおり、確かに十分なお金があることは私たちの生活をより豊かにしてくれます。

しかし、筆者が出会ったお金持ちの中には「お金はあるけれど忙しくて旅行も行けない」「一気にお金を持ちすぎて人格が変わってしまった」「なんでもお金で解決しようとするようになった」という体験をした人もいました。

幼い頃は「お金持ちになれば幸せな人生が歩める」と漠然に思っていた筆者ですが、お金を人よりも多く持っていることで誰かに恨まれ騙され、それが原因で人生の歯車が狂ってしまった人などを見ると「お金がすべてではない!」と思うようになったのです。

お金は人生を豊かにしてくれる大切なツールではあるけれど、お金持ちはお金持ちなりに大変なことがあり、決して「パーフェクト」ではないということです。