フリービット、1Qは大幅増益 不採算事業整理に加えテレワーク需要増に伴いインフラテックが伸長

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2020年9月11日に行なわれた、フリービット株式会社2021年4月期第1四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします(話し言葉に忠実に書き起こしております)。中期経営計画骨子の動画はこちらからご覧いただけます。

スピーカー:フリービット株式会社 取締役副社長 清水高 氏

2021年4月期第1四半期決算説明会

清水高氏:フリービット株式会社、取締役副社長の清水でございます。2021年4月期第1四半期決算説明資料につきまして、ご説明いたします。

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本日のアジェンダにつきましては3項目となっておりまして、連結業績、セグメント業績及び事業進捗、最後に連結業績の進捗をご説明いたします。

2021年4月期 第1四半期 連結業績

連結業績についてでございます。2021年4月期第1四半期でございますが、売上高は134億1,700万円、EBITDAは9億1,200万円、営業利益は6億1,700万円、経常利益は5億8,600万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億1,800万円という着地となっております。

売上高につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大によりまして落ち込んでいるセグメントも存在しますけれども、インフラ系サービスにつきましては、前期からの積み上げも含めまして比較的順調に推移しており、プラスで着地できております。

営業利益につきましては、不採算事業の整理による改善と、先ほど申し上げたインフラ系サービスの利益増によりまして、前年同期比で大きく増加して着地しております。

経常利益につきましては、営業利益の増加によりプラスとなっております。最終利益につきましては、前年同期のマイナス1億8,000万円に対してプラス3億9,900万円となっておりまして、大きくプラスで着地できております。

四半期実績推移

四半期の実績推移でございます。スライドの右側のグラフに直近の四半期実績の推移を記載しております。第4四半期と比較いたしますと、売上高も営業利益もマイナスとなっておりますけれども、四半期別の推移をご覧いただきますと、過去のトラックレコードから見ましても営業利益はかなりのプラスで着地できております。

前期第4四半期との比較で見ますと、直近では下期偏重型のビジネスモデルが色濃く出ている状況でございまして、その結果マイナスになっているところではありますけれども、第1四半期につきましては、結果としてかなり安定した数字を出せていると思っております。

決算概要 売上構成比

売上高の構成比でございます。大きな変化はございませんが、セグメントでご覧いただきますと、インフラテック事業、不動産テック事業は、売上高、セグメント損益ともにプラスとなっておりますけれども、アドテク事業、エドテック事業につきましては、売上高もセグメント利益も第1四半期ではマイナスとなっております。

こちらの詳細につきましては、セグメント別の業績のところで別途ご説明させていただきます。

前年同期比差異分析 売上高

売上高の前年同期比との差異でございます。ウォーターフォールにて差異分析を行なっておりますけれども、インフラ系ビジネスに関しましては、インフラテック事業と不動産テック事業を合わせて、売上高はプラス4億9,300万円の積み上げができております。ヘルステック事業につきましても、プラス4億3,500万円の積み上げができております。

一方、エドテック事業とアドテク事業につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大等の影響を色濃く受けております。

前年同期比差異分析 営業利益

営業利益でございます。売上高の増減と歩調を合わせるかたちになっておりますが、インターネットインフラカテゴリがプラス1億4,200万円でございます。ヘルステック事業につきましては、当第1四半期で黒字転換できておりますので、こちらの利益貢献度を合わせまして、前年同期比85.3パーセント増の着地となっております。

連結業績サマリ 収益構造推移

連結業績サマリの収益構造の推移でございます。売上高につきましてはほぼ横ばいでございます。売上原価の比率がかなり変化していますけれども、テレワークの需要も含めまして、一時売上の部分における売上原価の粗利率がよかったビジネスがございまして、その結果、このような収益構造となっております。

販売管理費推移

販売管理費の推移でございますが、前期の第4四半期にのれんの減損等を行なっております。その結果、前四半期比では販売管理費が減っております。

従業員数推移

従業員数の推移でございます。事業の拡充がいったん一巡しているところもございますので、従業員数につきましては横ばいのトレンドに変わってきている状況でございます。

1人当たり売上高・営業利益

今回、1人当たりの売上高、営業利益の推移を新たに追加させていただいております。みなさまにも十分にご理解いただいていると思いますが、「SiLK VISION 2020」の中、当社は連結売上高を非常に伸ばしてきている状況になっております。

一方で、従業員数も非常に増加している傾向がありましたので、1人当たりの売上高につきましては順調に推移しながらも、1人当たりの営業利益につきましては、どちらかと言いますと伸び悩む傾向がございますので、こちらにつきましては今後の経営課題と認識いたしまして、対応していく必要があると思っております。

前年同期比差異分析 経常利益

前年同期比の経常利益の分析でございますが、営業利益が増加いたしました結果、5億8,600万円での着地となっております。

前年同期比差異分析 親会社株主に帰属する四半期純利益

純利益でございますけれども、こちらは前年同期がマイナス1億8,000万円だったものが2億1,800万円となっております。売上高、営業利益、経常利益が増加しました結果、最終利益の部分も積み上げることができております。

また、法人税等の減少でプラス8,900万円の影響がございます。事業上、利益がプラスの会社も増えてきており、実際の法人税の支払高は増えている状況でございますけれども、昨年度につきましては繰延税金資産の取崩し等があったところもございますので、そうした調整額の関係もございまして、法人税等の減少の結果、こちらの数字になっている状況でございます。

連結業績サマリ BS比較

BSでございます。前期末から比べて比較的大きく変化しておりますけれども、コロナ禍であることから、施策として手元資金の強化を行なっており、またヘルステック事業で取引高が増加しているところもございますので、その関係で資産、負債とも増加しております。

インフラテック事業進捗①

セグメント別の業績及び事業進捗に移らせていただきます。インフラテック系の事業進捗でございますが、前年同期比で売上高が3.9パーセント増、セグメント損益は104.4パーセント増となっております。新型コロナウイルス感染症拡大により、テレワークの需要が非常に伸び、また前期からの積み上げの結果によりまして、このような数字となっております。

差異分析のところで、セグメント損益の部分をご説明いたします。1つは、テレワーク需要によりまして、モバイル利益が非常に伸びております。また、BtoCの事業領域でございますけれども、固定費の減少とコラボ系サービスの売上増に伴う利益増に加えまして、不採算事業の整理に伴う利益の改善、また前期にトーンモバイルの事業承継を行なっており、そちらの事業が比較的順調に推移したところもございまして、利益の積み上げができている状況でございます。

一方で、こちらのセグメントも含め、全体のトレンドで考えますと、固定網の売上、利益よりもモバイルの売上、利益の伸長が非常に強い状況でございます。

これは中期的な観点から見ましても、トレンドとして非常に色濃く出てくるのではないかと思っておりますので、それに沿った施策等を考えて実行してまいりたいと思っております。

インフラテック事業進捗②

インフラテック系のトピックでございます。前期に事業承継いたしました「トーンモバイル」におきまして、新しいサービスを展開しており、また2月に新しい端末「TONE e20」の販売を開始しております。こちらにつきましては、AI機能と基礎機能を大幅に向上したモデルとなっておりまして、AIを意識したさまざまな機能を拡充しております。

また4月に、新型コロナウイルス感染症対策のサポート機能を新たに追加しておりまして、「あんしんレポート」という機能の提供を開始しております。

スライドの下部に「トーンモバイル」の取扱店舗数の推移を記載しておりますけれども、カメラのキタムラとの提携関係が順調に進んでおりまして、まもなく合計で100店舗に迫る店舗網が展開できておりますので、今後の会員獲得に向けて順調に体制が作れている状況となっております。

不動産テック事業進捗

不動産テック事業の進捗でございます。こちらにつきましては、前年同期比で売上高、セグメント利益ともプラスで着地している状況となっております。工事売上と言いますか、一時売上の部分につきましては、新型コロナウイルスの状況下にあっても堅実に工事を遂行したところでございます。

そうした部分に加えまして、前期からの積み上げ部分の継続的な課金の利益増を合わせまして、プラス2,300万円の積み上げができております。一方で、不動産領域の固定費の見直しも行なっておりまして、そちらの部分の損失改善が進んでおります。

不動産テック事業の事業規模が非常に大きくなってきましたので、それに合わせて前期から人件費をかなり拡充しているところもございますので、そうした部分は若干マイナスとして出てきております。

不動産テック事業進捗 マンションインターネット導入実績

トピックでございますが、サービス提供戸数につきましては、第1四半期で4.4万戸の工事を新たに行ないまして、提供戸数は60.9万戸を達成できている状況となっております。

アドテク事業進捗①

アドテク事業の進捗でございます。こちらは、売上高もセグメント損益も新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けたかたちでのスタートとなっております。

一方で、一部のサービスにつきましては、6月以降、第1四半期の後半くらいから徐々に回復している傾向もございますので、新型コロナウイルス感染症拡大の影響はある程度限定的になっていくのではないかと思っております。

セグメント損益の増減分析でございますが、売上総利益につきましてはマイナス1,700万円、また販管費につきましては、正確には販促費でございますが、第1四半期に上積みしたところもございますので、こちらのマイナス4,400万円が影響しまして、セグメント損益は最終的に1億2,100万円での着地となっております。

アドテク事業進捗 新社長就任

アドテク事業でございます。連結子会社の株式会社フルスピードの社長が友松から吉澤に変わり、体制の変更を行なっております。吉澤の指導のもと、新たなメッセージといたしまして「マーケティング×テクノロジー」というスローガンを掲げており、「MarTechカンパニー」というかたちで、新しい企業価値の向上を目指していく方針となっております。

アドテク事業進捗②

こちらのスライドでは、「インフルエンサーDX化の展開」というかたちで記載させていただいております。当社グループにてアフィリエイトモデルの1つの進化形を検討しておりまして、テクノロジーを活用して新たにインフルエンサー等のサービスを拡充してまいりたいと思っております。

その第一弾といたしまして、6月1日にインフルエンサープラットフォームを展開する株式会社BitStarと資本業務提携を行なっており、8月20日にYouTubeチャンネルの運用支援サービスの提供を開始している状況となっております。

ヘルステック事業進捗

ヘルステック事業の進捗でございます。ヘルステック事業の開始以降、基本的に赤字基調が続いておりましたけれども、前期に不採算事業の整理を行なっており、事業進捗も進んできているところもございまして、今期は、初めて第1四半期から黒字でスタートすることができている状況となっております。

こちらは、株式会社フリービットEPARKヘルスケアの売上増に伴う利益増に加えまして、フリービット本体のヘルステック事業の不採算事業の整理を行ないましたので、その結果として前年同期比で大きくプラスになっております。

エドテック事業進捗

エドテック事業でございます。こちらも新型コロナウイルス感染症拡大によりまして、売上高、利益ともに急減している状況となっております。とくにエドテック事業の中で規模が大きい出版と研修は大きく影響を受けており、またこの状況が長期化するところも視野に入っている状況でございますので、デジタル・オンライン系商材の販売強化を行なっていく方針でございます。

ウォーターフォールをご覧いただきますと、売上の減少に伴いまして粗利減がマイナス2億7,100万円でございます。一方、費用の抑制とのれん償却減による利益増の部分がございますので、前年同期比では、マイナスはある程度限定的でございます。

ただし、売上高の減少から見ましても、第1四半期におきましては大きな課題を抱えているセグメントになったという状況でございます。

連結業績進捗①

連結業績の進捗でございます。第1四半期はインフラ系サービスの増加に加えまして、計画比という意味では、今期はいろいろな投資等を行なっていこうというところから、そうした部分での費用支出の遅れがございまして、売上高は進捗どおりのような状況でございますが、営業利益、経常利益はプラスと言いますか、数字は想定進捗よりもよく見える状況となっております。

連結業績進捗②

「withコロナ、afterコロナの新常態」につきまして、今後も憂慮される状況になっておりますが、緊急事態宣言の解除によりまして、全国的にも都心でも経済活動は徐々に再開モードに入ってきているという認識でございます。

一方で、秋冬の新型コロナウイルス感染症の流行も継続的なリスクとして存在するのではないかと思っております。一時的な緊急融資の結果、とりあえず事業を保てている企業群もあるのではないかと思っておりますので、今後の景気や経済活動は見通しにくい状況が続いていくと考えております。

6月の通期決算のご説明の中で、今期の方針を掲げさせていただきましたけれども、次期中期経営計画におきましては、今後はポートフォリオの最適化に注力しなければならない、考えていかなければいけないと思っております。

経済環境の不安定化を見据えるところも踏まえまして、最重要課題として取り組んでまいりたいと考えております。

連結業績進捗③

同時に、新型コロナウイルス感染症の影響により実行できていない投資分野が大きく分けて3つございます。「固定網・データセンターの見直しと最適化」「新常態に適したオフィス環境の構築とテレワーク環境拡充」「新規成長戦略のための人材リソースの拡充」といった部分を、通期を通して実行してまいりたいと思っております。

一方で、第1四半期はテレワークが非常に多かったこともございまして、事業進捗的には投資が計画どおりに進められていない部分がございますので、この部分を取り返すべく、第2四半期以降はある程度の支出も積んで実行してまいりたいと思っております。

新型コロナウイルス感染症対策について

新型コロナウイルス感染症対策につきまして、当社グループで行なっている施策をご説明いたします。

スライドに記載のとおりでございますけれども、お客さま、お取引先さま、従業員及びその家族の健康を最優先で配慮しております。就業につきましては「原則、テレワーク」を継続しており、外出、出張、会食の抑制、また大人数での会議の自粛等をトータルで考えながら、引き続き安全に事業活動を行なってまいりたいと思っております。

また当社独自の取り組みといたしまして、「freebit Save You」といったアプリを従業員向けに提供しております。万が一、体調不良になった場合は管理部門を含めて早急に対応できるようにしており、従業員への意識づけの要素もあると思っておりますが、こちらを開発して運用しております。こちらのアプリを提供しました結果、現状では当社の平均出社率は3割以下となっている状況でございます。

以上で、第1四半期の決算説明を終了させていただきます。本日は誠にありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

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