毎月の出費を抑えるために節約を意識してみても、月末になって「どうしても出費が減らない」と頭を抱えた経験はありませんか?

スーパーなどで、予定外の買い物をしてしまうという経験は、筆者も含めて多くの人が感じている悩みでしょう。そんな「無駄な出費」を減らすためにはどうしたらいいのでしょうか。心理学的な角度から、そのヒントを探っていきましょう。

「何を買うか」、6割以上が店内で決められる

1978年にデュポン社が行った Point of Purchase Advertising Instituteの調査では、全体で実に64.8%もの買い物が店内で決定されていることが明らかにされています。(※1)

なかには事前の計画どおりに買い物ができる人もいるでしょう。しかし、私たちがスーパーで買った商品のうち、だいたい半分以上が「その時の思い付きで買ったもの」だと考えられるのです。

これから紹介する心理学の研究によれば、私たちは買い物において多くのワナに引っかかり、その結果、無駄な出費をしてしまう恐れがあると言われています。

今回は、スーパーなどのような買い物において「なぜ無駄な出費をしてしまうのか」を考えるために、心理学を参考に「買い物における3つのワナ」に関する事例を交えて解説しましょう。