「『課金はダメ』なんて言ってたら、隠れて課金し始めるかもしれないし、大人になったときに、際限なく課金してしまうかもしれない。今よりももっと簡単に課金ができるようになった時の“反動”って怖いと思いませんか?」

Dさんはこうも語ってくれました。

「子供に課金はダメ、って言っている親がLINEのスタンプはどんどん買ってる…ってそれじゃあ本末転倒でしょ。いまや課金が身近になっている社会なのに、自分の子供を課金から完全に切り離して生活させるなんて、まったく現実的ではないと思いますよ。それよりも、課金という仕組みの正しい使い方をしっかり教えるほうが大切なのではないでしょうか」

まとめ

「課金に反対」派のAさんと「課金には賛成」派のDさん、どちらの意見も「なるほどな」と思わせるものでした。

ひとつ注意したいのは、課金に反対するにしろ、賛成するにしろ、「その理由」を子供に明確に伝えることが大切だ、ということ。頭ごなしに「ダメ」と言っても、子供はただ不満に思うだけで、最悪の場合親に隠れて課金をしてしまう可能性もあります。

反対に、子供が望むままに課金するのを黙認してしまうと、それこそ際限がなくなってしまいます。

ゲームの課金に関する「我が家のルール」を子供が納得できるよう、きちんと提示しておくことが必要なのではないでしょうか。

大中 千景