隣の芝生の内情は青くない
お互いに面と向かって「あなたが羨やましい」ということのないママたち。自分の人生の選択が間違っていたのでは…という思いを口にする機会というのは案外ないものです。そのため、目の前にいる相手が輝いて見えたり、自分の選択が子供に対して申し訳なく感じたり。ママたちは常に葛藤しています。
日本の多くの女性が今抱えている「仕事をして稼ぎたい。子供の成長にしっかりと関わりたい」という二つの願いの両立。それをこなせている人が少数派というのは、子育て環境としてまだまだ課題があるということではないでしょうか。二人産んだら稼ぐ時間がない、稼いだら育てる時間がないのアンバランスが解消される世の中になることこそ、ママたちが隣の芝生を羨まなくなる一番の近道なのかもしれません。
【参照】
東京都福祉保健局「平成30年東京都人口動態統計年報(各定数)」
ベネッセ教育総合研究所「第3回学校外教育活動に関する調査(3歳から18歳(高校3年生)までの子供を持つ保護者を対象)」
佐渡 六花