食料品から雑貨、家庭用品にいたるまで、ありとあらゆるものが税抜き100円で売られている「100円均一ショップ」、通称100均。
「え?これも100円でいいの?」というくらい質の良いものも販売されている100均は、私たちにとって心強い存在。しかし、なんでもかんでも100均に頼っていると「安物買いの銭失い」になってしまうこともあるので気をつけて。
今回は2人の主婦の「100均失敗談」を通して、“罠”を避けるためのポイントを考えます。
「どれでも100円」が「なんでも安い」という錯覚を生む
まずご紹介するのは、Cさんのエピソード。Cさんの住む地域に100円ショップができたのは昨年のこと。
「今までは一番近隣の100均でも車で10分くらいかかっていたので、徒歩5分のところに100均ができたので大助かりですね!」
オープン以来、Cさんは100均のヘビーユーザーに。買い物があるときは、スーパーやコンビニに行く前にまずは100均へ行き、100均に販売されていないものをスーパーなどで補う…というのがCさんの買い物ルーティーンとなっていました。
「100均のおかげでずいぶん節約できている」と感じていたCさんですが、ある日ママ友とおしゃべりをしているときに驚愕の事実を知ることとなります。
「100均ができて便利になったね、なんて話していたら、ひとりのママ友が『でもさ、100均もモノによっては高くつくこともあるよね』と言うんです」
え、どうして?とCさんが聞くと、そのママ友はこう解説してくれました。
「たとえば、排水溝のゴミ受け、Aスーパーなら98円で売っているんだよね。スープの素とかチューブのワサビやからしだって、スーパーのプライベートブランドのだったら88円とかで売ってるし。ボールペンなんてコンビニで90円くらいだよ」
ゴミ受けや調味料、文房具にいたるまで全て100均で揃えていたCさん、内心ガッカリ。
「なんでも100均で買うのが一番安い、という先入観をもっていた私がバカでした。なんでもしっかりと調べることが大切なんですよね。勉強になりました」
世の中にあふれる“100均情報”に惑わされる
続いてお話をうかがったのはMさん。Mさんはとにかく「流行りの物」が大好き! 今何が流行っているのか、どんなものが話題になっているのか、情報収集に余念がありません。
「ネットサーフィンをしていると、目につくのが『今100均で買うべきアイテム』とか『100均でこんなにおしゃれなインテリアがDIYできる!』という記事。記事を読んでみると、どれもとてもおしゃれで可愛くて…ついつい買ってしまうんです」
すのこを組み合わせて可愛い棚がDIYできる、という記事を読めば、即100均にすのこを買いに行き製作。100均のワイヤーネットで多肉植物の飾り棚ができる、という情報を入手したら、すぐにワイヤーネットと多肉植物を買いに行く…。そうして100均グッズで可愛いインテリアや小物を作ったり、人気の商品をゲットしたりすることに無上の喜びを感じていたそうです。
「でも、ある日夫にこう言われたんです。『お前、100均でガラクタばっかり買って家の中ごちゃごちゃにして、いったい何がしたいの?』」
たしかに、すのこの棚をいくら作っても特に入れるものもないので、子どもの工作やおもちゃの飾り棚に。でも、いろいろな棚の作り方の記事を見ると試したくなるので、家には「子どものよくわからないディスプレイ棚」が増えるばかり。
またワイヤーネットの棚も今まで多肉植物なんて飾ったことのない夫から見れば「じゃま」のひとこと。
「あきれたように、『お前さぁ、今家の中にある100均の小物類や制作物に、ざっと見積もっても1万円以上使ってるぞ。しかも、どれも本当に必要なものか?って言ったらそうじゃないだろ。金かけてガラクタ増やしてないか?』と言われてグゥの音も出ませんでした。いくら元値が安くても、必要のないものを購入しちゃうと、それは単なるムダ遣いなんですよね」
100均は上手に使いこなして
「100円均一」と聞くとついつい安い気がして、あれもこれも…と買ってしまいがち。でも、モノによっては割高になってしまったり、買ったけれど使う機会がなく捨ててしまったり…なんてこともあるのでご用心。
大切なのは、「本当に100均が最安値なのか」という情報収集力と、「必要なものしか買わない」という強い意志。
お手軽価格で種類が豊富、とっても魅力的な100均も、使いようによっては諸刃の剣になってしまうことを忘れずにいてくださいね。
大中 千景