漫画家の祭さんは、小明神さんとおみくじちゃんというチンチラの夫婦、そしてデグーの棟梁ちゃんと一緒に生活しています。

胸に膿が溜まる『胸腔膿瘍(きょうくうのうよう)』の症状を和らげるために、2度の手術を行った小明神さん。しかし病状は悪化し、胸にチューブを入れて常時膿を取り出すドレーン手術で延命を試みるか、そのまま命が尽きるまで見守るかの選択を迫られた飼い主の祭さん。「1日でも長く生きてほしい」と、小明神さんにドレーン手術を受けさせることを決心します。

手術当日。処置内容と今後のケアについての説明の後、再度手術のリスクについて説明する先生に対し、祭さんは、リスクも、先生方が小明神さんの治療に力を尽くしてくださっていることも全部承知している旨を伝え、最後に言います。「ただ、小明神は今まで何度も頑張りました。生きるのもあきらめていません。今回もお願いします。」

「じゃ、頑張っておいで」

といつものように、小明神さんと笑顔で握手を交わし、先生に小明神さんを託す祭さん。先生も「頑張ろうな」と、小明神さんを預かります。