シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト(7421)の、2020年7月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年8月7日に更新されたカッパ・クリエイトの2020年7月既存店売上高は、対前年同月比84.3%。内訳は客数78.0%、客単価108.0%であり、客単価はプラスながら客数減の影響が大きく、マイナス成長となっています。
また全店売上も82.5%でマイナス成長。既存店・全店ともに対前年同月比80%台のマイナス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
既存店売上高について、前期マイナス成長となったのは7月(96.7%)と3月(76.9%)の2カ月のみであり、堅調な推移を見せていました。しかし新型コロナウイルスの影響から、4月48.5%、5月75.6%、6月83.9%、7月84.3%となり、3月から5カ月マイナス成長が継続中です。また6月から7月は、ほぼ横ばいの状態です。
全店売上高は、前期はプラス成長とマイナス成長がいずれも6カ月でした。また既存店同様に4月(47.6%)が底となり、5月74.7%、6月83.4%、7月82.5%と回復傾向にあります。ただし7月は6月比でほぼ横ばいながら、若干のマイナスとなりました。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2018年半ばから、上限1,500円付近と下限1,300円付近の間でレンジ相場を形成していました。しかし2月からの株式市場全体の下落とともに、3月は1,024円まで下落しています。その後の反発により5月後半に1,500円台を回復したものの、再度下落して現在は1,200〜1,300円台で取引されています
新型コロナウイルス問題で3月からマイナス成長が続いています。4月をボトムに回復傾向にありますが、7月は足踏み状態となりました。今後どのタイミングでプラス成長に戻すことができるのかが注目されます。
参考資料:売上報告(2020年度)
LIMO編集部