新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、いつもと違う夏休みが始まっています。学校のプール活動がないところも多く、旅行や花火大会もなく、リモートワークの推奨もあり、家族全員が家で3食食べるというご家庭も多いのではないでしょうか。
国内No.1のレシピ動画サービス「クラシル」を運営するdely㈱ が4,589名を対象に行った「食費に関する意識調査」では、COVID-19の影響で「食費が増えた」と回答した人が57.2%。「コロナが食費を見直すきっかけになった」と回答した人は「そう思う」「どちらかというとそう思う」をあわせて83.1%にものぼっています。同調査では食費の節約のために「食材の使い切り」をしている人が55.5%と半数以上を占めています。
スーパーに行く回数を減らさなくてはならないこともあり、節約も考慮して1度の買い物で食材のまとめ買いをする人が多いことがうかがえます。買った食材を余らせず、上手に調理するためのアイデアが「下味冷凍」です。
肉や魚をまとめ買いしたら、調味料といっしょに袋にイン。味つけしてから冷凍する「下味冷凍」を活用すれば、食品ロスの心配もなく、毎日のごはん作りは劇的にラクになるというのです。今回は『下味冷凍 スピードおかず:時短! 節約! おいしさアップ!』(主婦と生活社)の著者である料理研究家の石澤清美さんに「下味冷凍」のメリットとポイントを伺いました。
「下味冷凍」6つのメリット
① 毎食のごはん作りが劇的にラクになる!
生の食材と調味料を袋に入れ、味つけしてから冷凍した「下味冷凍」はおかずの素。買い出しに行けないほど忙しいときや、うっかり食材をきらしたときも、「下味冷凍」ダネがあれば大丈夫。その安心感が、日々の食事作りのストレスを少し軽くしてくれます。
② 長期保存できるから食材のまとめ買いができる!
スーパーの特売大量パックもそのまま冷凍するより「下味冷凍」すれば味も鮮度も落とさず約1カ月間保存できるから、長くおいしさがキープできます。食費節約にもつながります。
③ 下味をつけるとヘルシーになる!
調味料に漬けることで肉がやわらかくなったり、魚の臭みがとれたり、おいしさもアップします。時間とともに味はしっかり染みるから、調味料は少なめでOK。減塩につながります。
④ 凍ったまま調理可、味つけ済みで調理時間の時短になる!
下ごしらえしてあるから、忙しいときでもパパッと完成。長時間かけて解凍する必要のないレシピも掲載。半解凍なら最短1分、凍ったまま調理できるメニューもあります。味つけ済だから調理の手間は必要最小限。
⑤ 料理が苦手な人でも簡単に味が決まる!
そのまま加熱すれば食べられるタネばかりだから、レシピどおり材料を袋に入れて冷凍するだけで、おいしいおかずが作れます。
⑥ フードロスをなくしてエコな暮らし
食品廃棄(フードロス)率が高い日本。家庭でも、買った食材はちゃんと使いきりたいですよね。うまく保存して無駄なくいただく。それが、私たちにできるエコの第一歩です。