エピソード1. テレワークをする人は肩身が狭い?

~男性(26歳)の場合~

「IT企業と言うと時代の最先端と思われがちですが、自分が勤めている会社は、体制自体は昭和初期と思わせるような古い体質です。世情も踏まえて企業的にはテレワークOKとしていますが、実際のところは『デキる人間は出社して当然』『テレワークはやる気のない人間』という雰囲気が社内全体にはびこっています。

テレワークになってからも毎朝朝礼をしているのですが、その際に上司が『A君は出社しているね。』『やっぱり、分かってる人は行動からして違うよね』とチクチク言ってきます。さらには、いままで月1回だった社内全体ミーティングが週1回になり、オンライン参加の人間だけモニターで大々的に顔出しされることに…。そんな状況で、まだまだ密な状態は心配ながらも仕方なくギュウギュウの電車に乗って出社してくる人たちが増えてきています。」

「テレワーク =(イコール)自宅 =サボっている人」という印象があるのか、はたまた「無理して頑張っている人が仕事でデキる」という間違った認識があるのか…このような会社や上司からの圧が強く、テレワークをする人が肩身の狭い思いという問題が実在しているのです。