負の連鎖があなたの冷静な判断力を奪う!

ブラックな職場で働き続けていると、過剰な疲れやストレスが冷静な判断を妨害します。どんなに劣悪な労働環境でも、徐々に「当たり前」「なんとかなる」と思えてくるのです。自分のキャパオーバーや異変にも気付けません。

さらには、

  • 大量の仕事がこなせないのは自分の能力が低いから
  • 罵声や嫌味を言われるのは、自分に問題があるから
  • 不満を抱く自分がおかしい…

というように、自分を責めるような心理にも陥りやすくなるケースも…。

しかし実際は、自分が悪いわけではないので、克服や改善のしどころが掴めないまま、延々と同じ状況が続きます。ミスやトラブルが増えるばかりで、活躍や貢献も遠のいていくでしょう。

家族や友人が、異常な働きぶりを見て「おかしい、辞めたほうがいい」と指摘しても、本人は、劣悪な状況を認めにくくなります。自己肯定感は低下し、他の会社では通用しないと思い込んでしまい、何としても今の会社にしがみつこうとし、心身がさらに疲弊していく…。負の連鎖はこのように深刻化していくのです。

負の連鎖を防ぐには?断ち切るには?

ブラック企業における負の連鎖に陥らないためにはどうすればいいのでしょうか。以下では、毎日上司に怒号を浴びせられながらも、何とか転職に成功したAさん(30代、保険営業)の行ったことをまとめました。

ブラック企業の特徴を知る

まず、ブラック企業がどんなものかを知ることが大切です。とくに転職経験のない人は、自分が働く会社以外の正当な環境を知る機会が少ないため、自分の劣悪環境に気づきにくい傾向があります。

自分のキャリア軸をしっかり持つ

世の中は、自分の理想とする仕事や働き方を実現しやすい方向に動いています。しかし、自分の理想がなければ自分の時間の使い方を会社に制御されてしまうかもしれません。ブラック企業では、この制御が不当な方向に向くのです。自分のキャリアを自分軸で動かすために、ぜひキャリアプランを作ってみましょう。