「在宅勤務のときは夜もぐっすり眠れていたし、食欲も旺盛で、とても健康的な毎日でした。でもオフィス勤務が再開してからは、上司に叱責されたら食欲がなくなるし、人間関係の悩みで夜も眠れない…」
今まで「しんどいことが当たり前だ」「仕事なんだから仕方ない」と受け入れていたストレスが、在宅勤務を経験することによって「もしかしたら自分は、抱えなくてもいい無駄なストレスを今まで甘んじて抱え込んでいたのではないか?」と考えるようになったC子さん。
一度そう思ってしまうと、わけもなく不機嫌になる上司や、オフィス内でのねたみやそねみがものすごく醜く、耐えがたくなってきたそうです。
「あのままずっと在宅勤務を続けたかった…というのが本音です」
もう「孤独」には耐えられない
コロナ以前の生活に戻りたくない…と嘆いているのはオフィスワーカーだけではありません。生後10か月の女の子を育てる専業主婦のHさんも「自粛明け」の生活を嘆いているひとりです。
「夫婦ともに実家が遠方、近くに頼れる親族も友達もいない私にとって、子育ては孤独との戦いでした。激務の夫は毎日深夜に帰り、朝早くに出勤。話し相手は娘かテレビ、たまに両親との電話くらい。泣いている娘をあやしながら、なんど一緒に泣いたかわかりません」
さらに、家庭訪問の際に保健師に言われた一言もHさんを傷つけます。
「首がすわったころに、『そろそろ公園で外の空気を吸わせてあげたら…』と言われて公園に行ってみたのですが、周りはもうママ友グループができている状態。そんななかにひとりでいるのは耐えられず…そそくさと退散しました」