新型EV発表の日産自動車が連日の急騰、中外製薬など医薬品株が売りに押される

個別銘柄では、直近で株価上昇が続いた大型株が利益確定売りに押されるケースが特に医薬品株で目立ち、中外製薬(4519)、小野薬品工業(4528)、第一三共(4568)がいずれも大幅下落となり、エーザイ(4523)は5日続落となりました。

また、ハイテク株でも株価上昇が続いた東京エレクトロン(8035)が大幅安となり、アドバンテスト(6857)、村田製作所(6981)、富士通(6702)も大幅下落で引けています。

その他では、機械株でキーエンス(6861)、ディスコ(6146)、SMC(6273)が売りに押されて大幅安となり、小売り株では上場来高値更新が続いたニトリホールディングス(9843)が値を下げました。

一方、新型EV(電気自動車)「アリア」を発表した日産自動車(7201)が一時+7%に迫る上昇となり、前日に続く急騰となりました。「アリア」は航続距離最大610kmのSUVで、自動運転やパーソナルアシスタントなど最新の技術が盛り込まれているとされます。

また、小売り株では株価下落が続いた百貨店株が買い戻され、三越伊勢丹ホールディングス(3099)や高島屋(8233)が値を上げています。

その他では、下落が目立ったハイテク株でソニー(6758)が堅調に推移し、年初来高値を更新したのが目を引きました。

なお、前日に上場来高値を更新したウエルシアホールディングス(3141)は、取引時間中に連日で上場来高値更新となりましたが、直後から利益確定売りに押され、終値は▲5%安の急落で引けています。

新興市場(東証マザーズ)では、メルカリ(4385)が取引時間中に6日連続の年初来高値更新となりましたが、終値は下落しました。

葛西 裕一