新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、従来の葬儀スタイルで大人数が参列する、というケースは減っていき、新しい時代の葬儀スタイルが増えていくことが考えられます。オンラインで参列できるリモート葬儀なども話題となっている今日この頃。従来の習慣を踏まえつつも、感染症対策を視野に入れながら臨機応変に執り行うことが求められそうです。今後、葬儀にかかるお金がどのように変わっていくかは、興味深い部分でもあります。

さいごに

冒頭に挙げたオレンジページくらし情報局による調査(※1)では「終活」を自分のこととしてとらえる人が増えるのは40代、という結果も。ちょっと早いのでは?と思う人も親世代を見送る人が増える始める世代でもありますね。

COVID-19の大流行、そして相次ぐ自然災害などが私たちの暮らしを脅かしています。一方で、これらの事象を通じて、健康や命に対して真摯に向き合うようにうなった、という声も多く聞きます。

いつかは必ずやってくる、家族、そして自分自身の最期のこと…。特に、残される家族にとって「お金」の問題は大きいです。ついでにいうと、葬儀費用は相続税の控除対象となる項目でもあります(※5)。元気なうちに落ち着いて考える機会を持つことは、決して無駄にはならないのではないかと筆者は考えます。

【参考】
(※1)「終活が『自分ごと』になるのは 40 代から!?『自分の終活について話している』30 代 36.7%、40 代 61.6% 終活で話したいことは『葬式』61.0%、『家の整理』60.6%」 オレンジページくらし予報ニュースリリース
(※2)「“終活”に関するアンケート調査」SBIいきいき少額短期保険株式会社
(※3)「第4回お葬式に関する全国調査」株式会社鎌倉新書
(※4)「全国調査からみるあなたの地域の終活費用」株式会社鎌倉新書
(※5)「相続財産から控除できる葬式費用」国税庁

佐橋 ちひろ