シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は「ケンタッキーフライドチキン」を展開する日本KFCホールディングス(9873)の、2020年6月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年7月7日に更新された日本KFCホールディングスの2020年6月既存店売上高は、対前年同月比99.0%。内訳は客数92.7%、客単価106.8%で、わずかにマイナス成長となりました。
また全店売上高も98.0%であり、既存店・全店ともに対前年同月比プラスまであと一歩というところでした。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
前期の既存店は12カ月全ての月でプラス成長を達成しました。また新型コロナウイルス問題が本格化した3月以降は、3月108.2%、4月133.1%、5月137.6%、6月99.0%となりました。
外食チェーン店各社が苦戦する中で、同社は3月以降もプラス成長が続きましたが、緊急事態宣言解除後の6月は若干ながらマイナス成長となりました。
全店売上高も、前期は全ての月でプラス成長。3月以降は3月105.7%、4月120.6%、5月122.2%、6月98.0%と、既存店同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2019年12月に高値3,620円を付けた後に反落し、3月に安値1,950円まで下落しました。その後は上昇が続き6月に一時3,000円を回復しましたが、現在は2,500〜2,600円付近で取引されています。
新型コロナの影響下、3月以降もプラス成長が続きましたが、緊急事態宣言が全面解除となった6月は若干のマイナス成長となりました。7月は再びプラス成長に戻すことができるのかが注目されます。
参考資料:2020年度 月次情報
LIMO編集部