この記事の読みどころ

  • 7月29日(金)21:30に2016年4-6月期の米GDPが発表されます。
  • 2016年1-3月期の米GDPは過去1年間で最も弱い伸び率でした。
  • 4-6月期の米GDP前期比年率の市場予想は+2.6%です(季節調整済)。

7月29日発表の米GDP(4-6月期)に注目が集まる

今週は、7月29日(金)21:30に4-6月期の米GDPが発表されます。

GDP見通しは、外国人投資家が投資判断をする際に最初にチェックする経済指標の1つであり、多くのマーケット関係者に注目されています。

過去1年で最も弱い伸び率となった1-3月期の米GDP

前回、1-3月期の米GDP確報値は前期比年率+1.1%(季節調整済)と、3四半期連続で減速しました。

これは、寒波が襲来した2015年1-3月期の前期比年率+0.6%(季節調整済)以来、過去1年間で最も弱い伸び率となりました。企業の設備投資と輸出は上方修正されたものの、米GDPの約70%を占める個人消費は下方修正されました。

SPEEDAをもとに筆者作成

4-6月期の米GDP前期比年率の市場予想は+2.6%

今回、4-6月期の米GDP前期比年率の市場予想は+2.6%(季節調整済)と、力強い回復を見せると市場関係者は予想しています。なお、アトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDPナウ」での試算でも、+2.4%(季節調整済)となっています。

【参考情報】米GDPの基礎知識

そもそも米GDPとは

米GDPの説明は、筆者が過去に執筆したレポートをご参照ください。

※元データの確認は、米国商務省経済分析局のウェブサイトをご参照ください。

 

岡野 辰太郎