十分な住宅ローンが組めないケース
年上の人と結婚すると問題になりやすいのが住宅ローンです。住宅ローンは定年までに完済することが望ましいため、年齢が高いほど住宅ローンを組める期間が短くなります。高額のローンを組んで短期間で返済しようとすると、毎月の負担が重くなってしまいます。
国民年金の保険料負担が発生するケース
会社員に生計を維持されている配偶者は国民年金の第3号被保険者に該当し、自分で保険料を支払う必要がありません。ところが、配偶者が定年などで会社をやめると、扶養されていた人は国民年金の第1号被保険者に変わり、新たに1カ月あたり1万6,540円(2020年度)の保険料を負担する義務が発生します。
配偶者の介護が発生したらor先立たれたら?
配偶者との間に大きな年の差がある場合、相手を介護する状況になる可能性も決して低くありません。また、相手が先に亡くなってしまうケースも想定されます。介護生活に突入したり、”おひとりさま”で長い老後を過ごす事態になったりしても困らないように、若いうちからできる準備をしておくことが大切です。
参考
(※1)「平成30年度(2018年度)厚生年金保険・国民年金事業年報 結果の概要(8ページ目)」厚生労働省
「令和2年度の年金額改定についてお知らせします」厚生労働省
「定年後のお金事情、老後の生活費はいくら必要か?」LIMO
「加給年金額と振替加算」日本年金機構
「65 歳より後に老齢基礎年金を受給できるようになった場合の振替加算の取扱いについて」日本年金機構
LIMO編集部