よく、恋人同士が長続きする秘訣として「お互いの時間、お互いの世界を大切にすること」「相手に依存せず、自立すること」が挙げられますが、夫婦にも同じことが言えるはず。結婚するまでは、お互いのプライベートを大切にしたほうがうまくいき、結婚したらお互いのプライベートに干渉するほうがうまくいく…なんてことはありえない、と思うのです。

大切なのは、「相手のスケジュールをすべてわかっている」ことではなく「相手の人間性をしっかりわかっている」こと。お互いの交友関係やスケジュール、スマホの中身…なんでも「共有」するのではなく、相手の価値観や考え方に「共感」できること。これぞ理想の夫婦だと言える気がします。

まとめ

夫婦がいくら共有してもいいのは「気持ち」だけ。夫婦間でもお互いのプライベートは「不可侵領域」として大切にしたいもの。そのためには、絶対的な信頼関係を構築しておく必要があります。

不思議なもので、信頼関係がしっかりとしていれば、こちらから聞かずとも自然と「今日は○○と会う」と相手から話をしてくれるようになるものです。お互いのことを「義務」として共有するのではなく、日常の会話の一環として共有している──これぞ「仲の良い夫婦」と言えるのではないでしょうか。

大中 千景