婚姻届も出し、いよいよ結婚生活がスタートしました。すると妻は「ふたりの間に秘密は無しだから」と、Hさんのスマホを勝手に見たり、Hさんのスケジュール帳を開いたりするように。

「僕の目を盗んで見るのではなく堂々と僕の目の前で見ている。で、不審に思うことがあると『このLINEの相手は誰なの?』『この日のスケジュール何なの?』と聞いてくる。いわば監視ですよ

会社帰りに飲みに行くことになり、妻に電話すれば「誰とどこに行くの? 帰りは何時?」と矢継ぎ早に質問。「そんなのわからない」と答えようものなら烈火のごとく怒りだし、「あなたは既婚者なんだから報告義務がある」とHさんを責め立てるのだとか。

「隠し事をしないって、なんでも逐一報告することなんですかね…。最近は『報告義務がある』という言葉を聞くたびに、愛情が冷めていくのを感じます。

必要なのは「共有」ではなく「共感」

はたしてHさんの妻が言う通り、夫婦間には「報告義務」というものが存在するのでしょうか? はたまた「夫婦でなんでも共有する」ことは本当に正しいことなのでしょうか…? Hさんの発言が、答えを物語っている気がします。

思うに、Hさんの妻が間違っているのは、Hさんをまったく信用していないこと。休日に一緒に行動するのも、おそらくHさんと一緒に楽しい時間を過ごしたいからではなく、Hさんを自分の監視下に置いて安心したいから…ではないでしょうか。

Hさんの例は極端ではありますが、世の中に“ニコイチ”夫婦はたくさんいます。「夫の同窓会に妻が付いてくる」「妻のママ友会に夫も一緒に参加する」なんて夫婦も世の中にはたくさんいるそうです。本人はそれで満足なのかもしれませんが、周りにすれば話題に気を使うし、無下にもできないし…で、ものすごく気疲れしてしまいますよね。やはり、夫婦ですべてを共有する、というのは無理があるのでは…と思う筆者です。