どんなに毎日が大変な子育て中でも、他者からの共感で救われることがたびたびあります。「私もそうだよ」「わかる、辛いよね」といった言葉をかけられるだけで心がふわっと軽くなり、「よし、頑張ろう」と前を向けたというのは多くの親が経験してきたことではないでしょうか。
しかし、そんな子育てに関する共感を過度に求めてしまう結果、自分の心をすり減らしたり疲弊してしまったりすることも珍しくありません。筆者の場合、仲の良かった友達との間でもそうした出来事が起きてしまいました。
生後2カ月から7時間睡眠、家事育児も夫婦で完全折半のママ友
お互いの子ども同士の誕生日が1カ月しか違わない友人A。出産予定日が近かったため、子どもの成長過程に応じて子育ての悩みや相談について頻繁に連絡を取っていました。
しかし、それぞれの育児を取り巻く状況はまったく違います。夫が激務のために土日も含めて常にワンオペ育児をしている筆者と異なり、Aは旦那さんと家事育児を完全に折半。保育園のお迎えから寝かしつけにいたるまで旦那さんが週の半分程度を担い、Aは平日夜に友達と飲みに行ったり映画を観たりして深夜に帰宅する日も珍しくありません。土日も月に1、2度は旦那さんにまるまる預け、自由に行動ができているそうです。
また、子ども自体の状況もまるで違いました。1歳10カ月になっても夜泣きがたびたびある筆者の子どもと違って、Aの子どもはほとんど夜泣きをしないそう。生後2カ月のときにはすでに7時間連続で寝てくれるようになったため、Aから「産後に寝不足になったことがない」と吐露されたときには心底驚いてしまいました。