「なんとなく怖い」よりも「使って便利さを実感」している?

今回の調査で「キャッスレス派」と答えた人が6割を超える一方で、「現金派・どちらかというと現金派」と答えたのは19.2%と2割に満たない結果に。実際に体験したことのある人はわからない不安が払しょくされたことで、その使いやすさを実感している場合も多いのではないでしょうか。地方に両親が住むというSさんはこのような経験をしたそうです。

「うちの両親は60歳を超えているのですが、遠くのスーパーへ行くほどではないちょっとした買い物は近所のコンビニエンスストアで済ませています。昨年、お友達がスマホ決済のキャンペーンで得をしたという話を聞き、自分たちもスマホにアプリを入れたらしいんです。するとポイントがたくさん付いていることが可視化され、その便利さに気づいたようで。

私のところに電話がかかってきて『お前はもう使っているか?』なんてそのお得な話を延々としてきました(笑)。今は銀行と紐づけしないでその都度お金を入れて使用できるサービスもあるんですよね。両親は『今月はこれくらいまで』と限度額を決めて銀行からお金を移し、上手に利用しているようです。高齢だからスマホでお金なんて動かせないと思っていましたが、まさか私より先に導入するなんてびっくりしました」

シニアにはまだまだ操作が難しいスマートフォン。しかし、最近ではスマホ教室なども開催され、意欲の高いシニア層が学ぶ姿も見られます。「お金の管理が難しそう」といった悩みや不安も、自分たちでルールを作ることで賢くお得に使うことのできるキャッシュレス決済。年齢で諦めてしまうのはもったいないのかもしれません。