教育費を貯めるために何をしている?
それでは、実際に子どもを持つ親はどのように教育費を確保しようとしているのか、2組の夫婦に話を聞いてみました。
Aさん夫妻は結婚前から子どもを作る前提で、結婚式や新婚旅行の費用を抑え、教育費の貯金を始めていました。そして今も、毎月手取りの1〜1.5割を教育費として貯めています。
学資保険にはあえて加入していませんが、それは保険は最低限でいいというスタンスだから。「掛け金の分、貯めておけばいい」という考えだそうです。学資保険は用途が限られていて、途中で解約すると払い込んだ保険料より少ない額しか受け取れない点を考慮したといいます。
一方、Bさん夫妻は貯金と学資保険の両方で教育費を賄おうと考えています。学資保険は返戻率重視で、教育費が一番かかる大学の時に多く受け取れるものを選んだそうです。
また、Bさん夫妻は、教育費にお金をかけすぎると家庭全体が不幸になってしまうという危機感を持っています。世帯年収で考えるとそれほど余裕がないため、子どもたちには高校まで公立に行ってもらい、その間にコツコツ貯金もしながら大学に行かせられるよう計画しているといいます。
経済力があってもやる気のない子は親に問題あり?
上述のソニー生命による調査では、子どもの学力や学歴は教育費次第と感じている人が6割超いるという結果でした。しかし、塾講師として働いていたCさんは塾でさまざまな子どもを見てきた経験から、必ずしもそうではないと考えているといいます。