「探偵にも『こんな賢い奥さんなのに旦那さんはやっちまったなあ』って笑われた」と教えてくれました。結果としてAさんは、実家の協力を得ながらフルタイムで働いて収入を維持できているそう。娘さんともご両親とも関係が良好だとのことで、「離婚してからのほうが幸せ。精神的に安定している」と話していました。

モラハラ夫との離婚のために貯金をした

続いて、仙台在住で小学1年生の息子がいるBさんです。Bさんはもともとパートとして働いていましたが、離婚のために貯金をしたくて正社員の仕事を始めたと言います。

離婚の原因はモラハラ。経済的なモラハラが特にひどく、家事も育児も全くしないのに『部屋が片づいていない』とか『食事が質素』という理由で生活費を渡さない時も多かったBさんの夫。友人から「今のままじゃアンタも子どもも幸せになれないよ」と忠告されたのをきっかけに、離婚を考え始めたと言います。

「最初は子育てや家事があるからパートの仕事をしていた。子どもは私の両親によく懐いていて、『おばあちゃんちに泊まる!』とすすんで泊りに行ってくれていたし、両親も孫大好きでお泊り大歓迎だったので、せっかくなら正社員になって離婚後に備えた貯金をしようと思った」とのこと。

「今まで、生活費がもらえないときには自分のパートの収入から食費や子どもの洋服代を出したりしていて、かなりキツかった。でも正社員になって給料も上がって、だいぶ経済的に余裕が出た。最初は旦那も訝しげにしていたけれど、食費は出すと言ったら『家事も育児もちゃんとやれよ』と言いながらまんざらでもない感じだった」のだそう。