ウチだけではない!「教育費が不安」な親が7割
ソニー生命保険会社が実施した「子どもの教育資金に関する調査2020」(全回答者1000名)によると、小~高校生の親の70.6%が教育資金に「不安を感じる(非常に不安・やや不安)」と回答。具体的な心配ごととしては、以下のような声が挙がっています。
- 「教育資金がどのくらい必要となるかわからない」(56.8%)
- 「収入の維持や増加に自信がない」(37.4%)
- 「収入が不安定」(23.1%)
多くの家庭で教育資金に不安を感じていることが分かりますね。
知りたい!みんなの教育費準備事情
では、よそのお宅は、教育費として一般的に毎月どのくらい貯めているものなのでしょうか。同調査によると、平均で子ども一人あたり1万5776円/月という結果となりました(大学進学前の子どもの親754名による回答)。子どもが二人の家庭では3万円を超える金額が見込まれます。ただし、「0円」(28.5%)に最も多くの回答が集まり、「1万円~1万4999円」(20.2%)や「2万円~2万9999円」(16.4%)という二極化も見られています。
また同調査では、教育資金の準備方法についての設問もあり、下記のような結果が出ています。
(1)高校生以下の子どもの親
- 「銀行預金」(58.3%)
- 「学資保険」(42.5%)
- 「財形貯蓄」(11.8%)
- 「(学資保険以外の)生命保険」(9.2%)
- 「金融投資(株式投資や先物取引など)」(6.6%)
大学入学前は、銀行預金や学資保険で計画的に教育資金を準備している割合が多いようですね。
(2)大学等に進学した子どもの親
- 「銀行預金」(58.5%)
- 「学資保険」(49.6%)
- 「奨学金」(19.9%)
- 「財形貯蓄」(13.0%)
- 「教育ローン」(12.2%)
となっています。実際に大学等への進学を経験した家庭では、奨学金や教育ローンの割合が多くなっています。子どもの進学先を選択する際の条件に関する質問でも、「費用にこだわらず子どもの希望を優先させたい(計73.8%)」という意見が圧倒的に多く、子ども優先という姿が読み取れます。