スーパーを遊び場にした人たち
今回の自粛期間、「必要なものを買いに行く」ことは可能だったため、スーパーやドラッグストアに人が溢れました。政府や自治体から「最低限の回数、最低限の人数で」と何度もアナウンスされているのも関わらず「お店がどこも閉まっていて子供が退屈している」という理由でみんなで来ている家族連れの姿に、ヤキモキした人もいるのではないでしょうか。
・「我が家は夫が在宅ワークだったので、子供たちを預けて買い出しに行きました。スーパーはいつ行っても人で溢れているので、とても子供など連れていけないなというのが私の印象でした。しかし、店内には『一家団欒』といった家族連れの姿があちこちに見えました。ご主人は車の運転で来ているのかもしれませんが、それだったらお子さんとご主人は駐車場で待機できるはず。しかも、ご主人はマスクもしないでスマホをいじっているだけ、お子さんたちはキャッキャと走り回る。結局奥さん一人で品物を選ぶなら連れてこないでよ!と思わずにらんでしまいました」
・「抱っこ紐に入った赤ちゃんと、まだよちよち歩きのお子さんを連れのお母さん。マスクができる年齢ではなさそうだなぁ、と思ってみていたのですが『子供を連れてきている後ろめたさ』のようなものをヒシヒシと感じました。お子さんがしゃべるたびに『静かにしようね』なんて声かけをしていて。きっとあの方は預ける人がいない中必死で買い物をしているんだと思います。『自粛警察』なんて言葉が話題になったせいで、きちんとやっている人ほど苦しい思いをしていたんじゃないでしょうか」
伝わって欲しい人に伝わらず、きちんとできている人が窮屈な思いをする。そんな景色が広がっていたといいます。