筆者は元々、東京でサラリーマンをしていましたが、今は地方へ移住して会社経営をしています。ビジネスパートナーや仕事の委託先として、フリーランスとして働く人と関わる機会が多くあります。

フリーランスの中には、毎年年収1億円を稼ぎ出す人もいます。中には東大卒の人もいますが、その多くは正直、あまりパッとした学歴でない人が大半です。むしろ、東大卒、海外のMBAホルダーは東京で会社員をしていた時代に多くいたように感じるのです。

なぜ、フリーで稼ぐ人にはあまり高学歴者はいないのでしょうか。これまで1億円以上を稼ぐフリーと数多くビジネスをし、彼らの思考を一冊の本で商業出版をした筆者がその理由を語ります。

高学歴エリートは大手へいく

高学歴エリートの多くはフリーではなく、官僚、有名外資系、大企業の重役にたくさんいます。米国では高学歴エリートほど、起業するという傾向にある一方、日本では医者や官僚、大企業へ行く傾向があるようです。

実際、筆者が東京で働いていた時にも東大卒、有名海外MBAホルダーがいました。彼らは高学歴エリートだけあって、英語ができるのは当たり前、精力的・合理的に仕事を進める彼らの姿から学びを得ることもよくありました。また、飲み会や立食パーティーの場では、教養やウィットに富んだ話も聞かせてくれ、「さすが高学歴だな」と感じさせられたものです。

会社員をやめて経営者になったことで、ビジネス上で付き合う相手は同じく経営者やフリーランスの相手です。お金をたくさん稼ぐ人はいるのに、目を見張る学歴の人とはあまり会うことがないことに違和感を覚えたものです。

「優秀な人こそ、経営者やフリーになることでリスクを取って青天井に稼げばいいのに」という筆者の考えと合致しない事実に気付いてしまったのです。