私はかつて地方銀行に勤務し、様々なお客様と取引をしてきました。県内の第一地銀だったため、県内で見れば利用者が最も多い金融機関です。
多くのお客様と取引していくうちに、事業が成功している経営者には共通点があることがわかりました。
現在は新型コロナウイルスによって事業がうまくいかなくなっている方の中には銀行をはじめとした金融機関との付き合い方に悩まれている方もいらっしゃるでしょう。
これまでの平時とは異なる状況ではありますが、緊急事態においてもデキル経営者の根幹は変わりがないかと思います。
今回は過去に出会った経営者の中で「成功している経営者の習慣」について整理していきます。
お金の使い方に「メリハリ」がある
入社後、初めての取引先であったAさん。
Aさんとはプライベートでのお付き合いもありました。会話していくうちに気付いた特徴がありました。それは、食事に関しては惜しみなくお金を使っていることです。
Aさんにその理由を聞くと、「食事にお金を使うのは、身体を第一に考えているからです。健康でないと経営もできませんからね」とおっしゃっていました。
ただし、費用を抑えられるところは抑えており、長く使えるものはできるだけ長く使い、新商品にはすぐに飛びつかずに本当に必要なのかと判断してから購入しています。こういったお金の使い方にメリハリを持たせるのが、成功している経営者の習慣の1つです。
お金でお金を生むことを知っている
地方の中小企業の経営者であるBさん。
Bさんの会社は地元の中でも大きな工場の1つで、古くから安定した業績を上げ続けています。
安定した業績の裏側には、Bさんの常に新しいものを取り入れて実践していこう、というチャレンジ精神がありました。そのため、新たな機械の導入や新しい建物の増築など、設備投資を積極的におこなっていました。その結果、今までよりも効率的な生産が可能となり、企業の売上も大きく向上しています。
ある程度経営が安定してくると意思決定に関して保守的になりがちです。しかし、Bさんのように常に新しいことを取り入れることで、今まで以上の業績を上げることにつながります。
約束を守れる
成功している経営者の方に皆さん共通していること。それは、どんなに小さな約束でも必ず守るということです。
例えば、融資のために商談を設定したときや会食の場面では、必ず5分前には来ていました。こういった時間を守るというのは、実は、住宅ローンや融資の審査をするときの判断基準の1つです。
審査のために必要な書類がいくつかあったとします。普段から約束を守っている人であれば、事前に提出までに必要な書類の記入や準備をスケジューリングして進めていきます。
しかし、約束を守れない人はとりあえず期間ギリギリで対応しよう、という考えになって直前で必要書類が足りないといった状況を迎えてしまいます。
約束を守るというのは、積み重ねていくことで大きな信頼へとつながります。どんな小さな約束でも守っている経営者は素晴らしい方ばかりです。
まとめにかえて
今回は、過去に出会った経営者の中で「成功している経営者の習慣」について解説しました。新型コロナウイルスの影響で、今後の企業の行く末が気になる経営者の方も数多くいらっしゃると思います。大きな問題で立ちすく前に、今回ご紹介した小さな習慣も改めて見直していくというのも一つの選択肢かもしれません。
長谷川 貴之