ミネアポリス市で5月25日、黒人男性が白人警察官に拘束された際、窒息死したことをきっかけに、警察に対する大規模な抗議デモが全米各地で広がっている。
瞬く間に全米に広がった抗議デモや暴動
全米各地で勃発した数百人から数千人規模のデモでは、一部が暴徒化。商店が略奪、放火されるなどして、州兵が出動する事態に発展している。
ニューヨークやワシントンDC、ボストン、フィラデルフィア、マイアミなど各地では、治安部隊が暴徒化するデモ隊に対してペッパー弾や閃光弾などを撃ち込むなどして強制排除した。
ミネアポリス市では数日間続くデモで窓ガラスが割られるなど、建物や商店など数百棟が破壊され、隣接するセント・ポール市でも商店170店舗以上が略奪された。
またそれに伴い、ダラスやミネアポリス、インディアナポリス、デトロイトなどでは、商店の店主がデモ隊に暴行され負傷するなど身体的な被害も拡大し、ニューヨークでは一晩で350人以上が、フィラデルフィアでは200人以上が逮捕されている。
トランプ大統領は31日、ツイッターで「民主党の市長や知事は、無政府主義者らにもっと断固とした姿勢を示せ」、「暴力行為を扇動している極左勢力“ANTIFA”をテロ組織に指定する」などと発信している。