国民年金・老齢年金の月額ごとの受給権者分布

では続いて、女性の国民年金・老齢年金の年金月額階級別受給権者数を見ていきます。

7万円~:142万人
6~7万円:575.8万人
5~6万円:444.1万人
4~5万円:336.6万人
3~4万円:235.8万人
2~3万円:76.6万人
1~2万円:25.2万人
~1万円:7.0万人

続いて、男性の国民年金・老齢年金の年金月額階級別受給権者数を見てみましょう。

7万円~:36.5万人
6~7万円:844.6万人
5~6万円:305.3万人
4~5万円:133.8万人
3~4万円:72.4万人
2~3万円:22.5万人
1~2万円:6.2万人
~1万円:1.2万人

国民年金・老齢年金では、女性の平均が5万3342円男性の平均は5万8775円となっており、男女間で大きな差はないといえます。

まとめ

このように、厚生年金保険の女子の平均は約10万円であり、これが企業ではたらく女性の平均年金額と捉えることができます。一方、国民年金・老齢年金の女性の平均は約5万円であり、厚生年金保険の女子の平均の約半分となっています。また、厚生年金保険の男子の平均は、約16万円となっています。

つまり、共働き世帯の合計の年金額は約26万円、妻が専業主婦である世帯の合計の年金額は約21万円となります。さらに、勤め先によっては退職金を受け取るケースもあります。こうみると、老後資金を考える際は、夫婦の就業状況や退職金の有無を考慮する必要があるといえます。

参考

「厚生年金保険・国民年金事業の概況」厚生労働省
「年金って、どれくらいの人が払ってるの?」LIMO
「公務員と会社員の退職金、どれくらい違うの?」LIMO

尾藤 ちよ子