揺るがぬ証拠を突きつけたら…?

彼の裏の顏を知ってしまった愛さんはすぐに浩さんへ証拠を突きつけることに。私の友人から送られてきたものです。こういう軽い人とはお付き合いできません。もう連絡とるのはやめましょう。そんな愛さんのトークを添えてLINEを送信すると、浩さんから否定のLINEが届いたそう。「これ俺じゃないよ!最近、携帯会社から情報漏洩あったっていう連絡がきたから、その時に写真を盗まれたのかも。とにかく俺じゃないよ!」

浩さんから届いた釈明が信じられなかったため、愛さんは既読無視することに。すると、その日の夜に浩さんから10回近く電話がかかってきたそう。このままではいけないと思い、愛さんが電話に出ると、浩さんは「ごめん。本当は利用してた。でも、自粛中でもちょっとくらいならいいじゃんって思ったのに、会いたいのに会ってくれないから寂しかった」と吐露。それを聞いた愛さんは浩さんの言葉がすべて上辺のものであるように感じられてしまい、改めて関係を終わらせようと告げたそう。「会えなくて辛い気持ちは分かります。でも、そもそも自粛を守ろうって言ってくれたのは彼。思いやってくれた気持ちは、上辺だけだったのかなって思いました。他の人で寂しさを紛らわせるくらいの存在だったってことですし、嘘をつかれたことで人間性も信じられなくなりました。」

その後、何度か電話で話し合い、ようやく愛さんは浩さんとの関係を終わらせることができたそう。「自粛中は相手への気持ちの重さが問われる期間だって言うことが分かりました。会えなくてもこの人しかいないと思える人を、もう一度探したいと思います」

会いたいのに会えないと、もどかしい思いが募るものですが、縁がある人との未来はそれを乗り越えた先にあるはず。自粛中は相手の誠実性が明るみになるからこそ、会えないからこそ見える「本性」に目を向け、縁を紡いでいきたいものですね。

古川 諭香