消費欲を満たすべく積み重なった娯楽費

外出自粛生活のなかで筆者がモヤモヤしたのは、「モノを買いたい」「サービスを利用したい」という“消費欲”が満たされないことでした。家で過ごし、数日に1回スーパーと薬局に行く生活のなかでは消費欲は溜まっていく一方です。

その消費欲を満たすべく、筆者は動画配信サービスに新しく加入したり映画館が展開する有料映画を視聴したりしていました。また、食事のためというよりも日常の楽しみ目的でお取り寄せグルメを注文したり、ちょっと高いお皿を買ってみたり……。これらはコロナ禍で鬱屈したを日々乗り切るための娯楽費としてどんどんかさんでいくことに。

こうした娯楽費がかさんだ要因としては、PCやスマホで簡単に購入できる便利さがありました。実際に店で商品を手にとってレジで購入する行為よりも「モノを買った!」という感覚が薄かったので、消費欲が満たされにくく、どんどんお金を使っていたと思います。良く考えれば「別に買う必要がなかったな」と思うモノにも、結構な金額を使っていた気がします。

今後のためにも外出自粛中の消費行動を認識する大切さ

今回、4月分の支出を振り返ったことで、自分が外出自粛という状況でどんな心理状況に陥り、どういう消費行動に出るのかを自覚。家計的に問題がないのであればそのままでもいいですが、筆者宅では「食費」「光熱費」「娯楽の気持ちで使ったお金」が多すぎたという結果でした。

新型コロナとは中長期的に向き合い続けることになる可能性があります。外出自粛が解かれても、自宅で過ごす上でお金を使いすぎるポイントを今から把握しておくことは、今後の家計管理にも大きく影響することでしょう。皆さんも外出自粛中の消費行動について振り返ってみてはいかがでしょうか。

富士 みやこ