私立授業料は立替払いが必要なケースも

それらの支援金等を利用すると、都立高校では授業料の支払いが1回もないまま卒業するケースが多い一方、私立高校の場合1度支払うパターンが多いようです。どうしてそうなのかというと、申請してから給付額が決まるまでに時間が掛かるからです。ベネッセ「高校入試情報サイト」の「実質無償化なのに、授業料の納付が必要?」の部分を見てみましょう。「給付決定→学校が就学支援金を受け取る→差額を計算→口座にお金が返ってくる」という流れなので、いったんお金を払わなければならない高校がほとんど、との記載があります。

東京の場合を見てみましょう。東京都私学財団「私立高等学校等授業料軽減助成金事業」にある、下記の支払いスケジュールを見ても合点がいきます。

【全日制・定時制】年間スケジュール(令和2年度の予定)
6月中旬 「申請用紙」配布開始(通常申請)
6月中旬 ~ 7月下旬 申請受付期間(通常申請)
12月下旬 結果の通知、申請者口座への振込(通常申請)

受験を考えている学校に、授業料の支払いスケジュール・手続きなどの込み入った話は確かに聞きづらいことです。しかし、確認をあやふやにしたままだと、お金の支度で慌てることになります。