「菌汚染」がすすみやすい行動がある?

除菌に対する意識は、年々高まっている傾向にあります。埼玉県消費生活支援センターが平成28年に男女108人を対象に行った「除菌ウェットティッシュの効果をテスト」によると、約84%が「除菌に関心がある」と答えています。また、このテストでは、除菌ウェットティッシュ(アルコール・ノンアルコールタイプ)のほか、除菌表示のないウェットティッシュ、水に濡らしたティッシュでの除菌効果を比較しています。最も効果の高いものはアルコールタイプの除菌ウェットティッシュですが、1度で菌を除去することは不可能でした。一方で、除菌表示のないウェットティッシュや水に濡らしたティッシュでも、3回拭き取りをすることで大部分の菌を除去できています。

しかし、同じように拭き掃除や除菌グッズを取り入れている家庭でも、菌の汚染度合いには違いがあるのだそう。「菌が多い家庭」と「菌が少ない家庭」では、どのような行動の差があるのでしょうか。

【菌が多い家庭】
・アルコールスプレーを噴射し、ティッシュで拭き取っている
・指先を使ってささっと拭いている
・使うたびに水洗いをしながら、同じ台ふきんを使いまわしている

【菌が少ない家庭】
・アルコールスプレーを噴射し、キッチンペーパーで拭き取っている
・手のひらに力を入れ、テーブルの隅までまんべんなく拭いている
・ノンアルコールでも除菌効果のあるウェットシートを使用している

除菌に対する意識はありつつも、ちょっとした行動の違いで菌による汚染具合は変化するようです。同じような拭き掃除でも、軽くササっとすませてしまうのと、しっかり全体を拭き取るのとでは、結果に差が出てしまうのですね。