新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による除菌意識の高まりにより、日常的にこまめな除菌ケアに努めているという家庭は増えていることでしょう。しかし、ちょっとした行動の差によって「菌汚染」の度合いが変化してしまうとしたら……。今見つめなおしたい「家庭内での除菌行動」についてまとめました。

家の中で「菌が増えてしまう場所」はここ!

花王株式会社生活者研究センターが2019年に生活・除菌等についての調査をまとめた「くらしの現場リポート」からは、家庭内での除菌行動や菌汚染の実態がみえてきます。

家庭内のどの場所で、どのくらいの菌が繁殖しているかのテストでは、キッチンスポンジ(掃除用)が「ほとんどの家庭で菌数が多い」という結果でした。毎日使用する掃除用スポンジである点から考えると、この結果は納得がいくものかもしれません。

しかし、次に菌数の多い「台ふきん」は、「キッチン排水溝」の菌汚染と同レベル。これは、一般家庭のトイレの床よりも菌汚染の確立が高いという驚きの結果です。また、食事をする食卓やダイニングの床、キッチンの調理台などは、トイレの床と同じくらいの菌汚染状態にあるそう。

毎食後ふきんでテーブルを拭いたり、こぼしたものを拭き取ったりとなにかと掃除をしているイメージのダイニング・キッチン周りは、想像以上に菌汚染されやすい環境にあるようです。