中には、「後でもっと良い商品が出てくるのではないか」と考える人も出てくる。

たしかに将来もっと良い商品が出てくるかもしれない。ただ、忘れてはいけないのは後で切り替えるとしても、その時自分が健康でいるのが条件なのである。

保険は自分が好きな時に好きなように入れるものではなく、保険会社の審査をパスして初めて加入できる金融商品なのだ。これは株式や投資信託のように資金があれば買えるというものとの最大の違いかもしれない。

実際、これまで契約中の保険に入った時は何もなかったが、その後病気や怪我をしてしまい、結果保険の切り替えを断念せざるを得なかった方も何人もいる。

後で出る保険商品の方が良いとは限らない

保険は他の多くの商品と大きく異なる点がある。それは過去の給付金の支払実績等に応じて商品設計や保険料が定期的に見直されるという点である。

日本は高齢化社会となったが、一生涯保障の保険契約をされた高齢の方々が今後次々と給付金を請求したらどうなるだろう。保険会社がきつくなることは想像に難くない。

すると保険会社としては収支の改善をするためどこかで調整することになる。
保険契約は過去の契約は原則変更できない。今後新たに入ってくる人の契約内容を見直す以外に方法はない。

結果、同じ保障内容なのに保険料は割高になるということはあり得るのである。似たような側面だが、商品性が悪くなることだってあり得るだろう。

まとめ

保険の見直しをするなら、まずは今の契約内容を理解して、どこが自分の考えと合わないかを把握することが大事だ。

その上で自分にはこれなら役立ちそうと思える視点で保障内容を比較検討することをお薦めする。保険料の調整は最後で良いと思う。

そして、将来また見直せば良いからと安易に検討を先送りしないことだ。今後も新しいウイルスにより私たちの健康と安心を脅かすような危機が次々と訪れるかもしれない。