新興株市場の振り返りーマザーズ指数は昨日に続きTOPIXに大きくアウトパフォーム
2016年6月28日の新興株市場は、JASDAQ指数が対前日比+0.5%上昇、東証マザーズ指数が同+2.2%上昇となりました。TOPIXは▲0.1%の下落でしたので、マザーズ指数はTOPIXに対して大きくアウトパフォームしたことになります。
マザーズ市場の出来高は6,329万株、売買代金は1,409億円で、前日比では出来高は減少、売買代金は増加しました。値上がり銘柄数は150、値下がり銘柄数は65、変わらず9銘柄でした。
マザーズ時価総額トップ3社はミクシィだけが下落
マザーズ時価総額トップ3社は、そーせいグループ(4565)が前日比+6.0%上昇、CYBERDYNE(7779)が同+0.1%上昇、ミクシィ(2121)が同▲1.4%下落でした。
マザーズでの売買代金上位3銘柄は、そーせいグループ、ブランジスタ(6176)、ベガコーポレーション(3452)でした。
マザーズの上昇率トップは、27日に上場した高齢者関連の人材サービスを展開するキャリア(6198)で同+20%上昇、2位はコンテンツサービスのドリコム(3793)で同+20%上昇、3位は基板外観検査装置のインスペック(6656)で同+19%上昇となり、3社ともにストップ高買い気配で引けています。また、本日IPOしたベガコーポレーションも公開価格を25%上回る初値を付け、その後ストップ高買い気配で引けています。
一方、下落率トップは、ソフト開発のAWSホールディングス(3937)で同▲15%下落、2位は産直野菜を販売する農業総合研究所(3541)で同▲9%下落、3位は駐車場運営等のトラストホールディングス(3286)で同▲5%下落でした。
6月29日の着眼点
28日引け後に7月15日上場予定のLINEは予定よりも1日遅れて公開価格の仮条件を発表しました。英EU離脱ショックによる悪影響が懸念されていましたが、蓋を開けてみると仮条件価格は2,700円~3,200円とされ想定価格2,800円を中央値とした場合より上振れていました。本日はアドウエイズ(2489)、ネットイヤー(3622)、イマジニア(4644)などのLINE関連銘柄が買われましたが、明日以降も、同様なトレンドが継続するのか、あるいは、LINE本体のIPOに備えての換金売りが始まるのかを注視したいと思います。
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