新興株市場の振り返りーマザーズ指数は上昇もTOPIXにはアンダーパフォーム

2016年6月23日の新興株市場は、JASDAQ指数が対前日比+0.1%上昇、東証マザーズ指数が同+0.7%上昇となりました。TOPIXは+1.1%の上昇でしたので、昨日に続き本日もマザーズ指数はTOPIXに対してアンダーパフォームしたことになります。

マザーズ市場の出来高は6,154万株、売買代金は1,156億円で、前日比では出来高、売買代金ともに減少しました。「閑散に売りなし」であったことが伺えます。値上がり銘柄数は117、値下がり銘柄数は104、変わらずは7銘柄でした。


マザーズ御三家は揃って上昇

マザーズ時価総額トップ3は、そーせいグループ(4565)が前日比+0.1%上昇、CYBERDYNE(7779)が同+1.5%上昇、ミクシィ(2121)が同+2.0%上昇でした。

マザーズでの売買代金上位3銘柄は、そーせいグループ、ブランジスタ(6176)、バーチャレクス・コンサルティング(6193)でした。

マザーズの上昇率トップはソフト開発で上場3日目のAWSホールディングス(3937)で同+20%上昇、2位がアサイ―などブラジルのフルーツ飲料を主力とするフルッタフルッタ(2586)で同+16%上昇、3位が創薬ベンチャーのナノキャリア(4571)で同+15%上昇となり、3社ともストップ高買い気配で引けています。

一方、下落率トップは、法人システムコンサルのメディアシーク(4824)で同▲11%下落、2位は産直野菜を販売する農業総合研究所(3541)で同▲10%下落、3位がM&A仲介業で上場3日目のストライク(6196)で同▲8%下落でした。

6月24日の着眼点

2016年6月23日にマザーズ市場へ新規上場したバーチャレクス・コンサルティングは、公開価格1,090円を13%上回る1,235円で初値を付け、終値は初値をやや下回る1,200円で引けており、波乱なき出だしでした。23日金曜日のIPOの予定はありあませんが、来週6月29日はいよいよコメダホールディングスが上場予定です。来月予定されているLINEの上場が順調に進むかを見通すうえでも、引き続き、直近IPO銘柄各社の上場後の株価推移に注目したいと思います。

LIMO編集部