「貯金できる人」になるための方法
現在バイアスがあることは人間の性質であるため、それ自体は問題ではありません。貯金をする上で着目すべきポイントは「現在バイアスがあることを意識していない」ということなのです。
そこで、現在バイアスと上手に付き合いながら貯金をしていくためには「あらかじめ、できるだけ具体的に貯金の計画を立てておく」ということが大切になってきます。
たとえば、上記の例でもあったように、外食や飲み会は楽しく、ついつい出費が増えてしまいがちです。しかし、月に使う外食費の上限をあらかじめ設けておけば、「今月は使いすぎているな」ということもすぐに気がつけます。
また、目標を立てた時点での最適な計画と今の自分にギャップが生じていることを意識できるので、衝動的な出費を防ぐことに役立つでしょう。
まとめ
貯金ができるようになるためには、今回紹介したように行動経済学における現在バイアスを意識することが効果的です。まずは具体的な貯金の計画を立てることから始めてみてはいかがでしょうか。
【参考】「時間選好率および現在バイアス性がオンラインゲーム内コンテンツへの課金行動に与える影響」(盛本晶子)
鈴木 拓人