新興株市場の振り返りーマザーズ指数はTOPIXに対して大きくアンダーパフォーム

2016年6月22日の新興株市場は、JASDAQ指数が対前日比▲0.9%下落、東証マザーズ指数が同▲2.7%下落となりました。TOPIXは同▲0.7%の下落でしたので、マザーズ指数はTOPIXに対して大きくアンダーパフォームしたことになります。

マザーズ市場の出来高は7,288万株、売買代金は1,567億円で、前日比では出来高は減少、売買代金はわずかに増加しました。値上がり銘柄数は34、値下がり銘柄数は183、変わらずは10銘柄でした。


マザーズ御三家は揃って下落

マザーズ時価総額トップ3は、そーせいグループ(4565)が▲2.7%下落、CYBERDYNE(7779)が同▲3.2%下落、ミクシィ(2121)が同▲0.4%下落でした。

マザーズでの売買代金上位3銘柄は、そーせいグループ、ブランジスタ(6176)、モブキャスト(3664)でした。

マザーズの上昇率トップは自治体に特化した総合サービス事業を展開するホープ(6195)で同+23%上昇、2位はスマホ広告のGMO TECH(6026)で同+17%上昇、3位が精密基板検査装置のインスペック(6656)で+同17%上昇で、3社ともにストップ高でした。昨日まで4営業日連続でストップ高であった農業総合研究所(3541)はストップ高水準からスタートしましたが、その後は利食いに終わり、本日は小幅高で引けました。

一方、下落率トップはスマホゲームのモブキャストで同▲17%下落(ストップ安)、2位も同じくスマホゲームのブランジスタ(6176)で前日比▲16%下落、3位はファブレス半導体企業のディジタルメディアプロフェッショナル(3652)で同▲14%下落でした。

6月23日の着眼点

2016年6月22日にマザーズ市場へ新規上場したジェイリース(7187)の上場初値は公開価格を上回りました。また、上場2日目のAWSホールディングス(3937)とストライク(6196)は、昨日はストップ高で値が付きませんでしたが、本日は公開価格を大幅に上回る初値を付けました。このように、最近のIPOは比較的順調に推移しているようです。

23日もバーチャレクス・コンサルティングが新規上場予定であり、今月末までに同社を含め5社の新規上場が予定されています。7月15日に予定されているLINEの上場に向けて、これらのIPO案件が順調に消化されていくかを注視していきたいと思います。

LIMO編集部