新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が経済にも大きなダメージを与えています。経済活動が鈍くなっているのは確かで、今後景気が悪くなる可能性が極めて高いと思っています。

そうなると家計を守るために消費活動を抑えることになるのですが、一方で「フリマアプリを利用することが消費喚起につながる」という調査結果もあります。まずはその調査内容から見ていきましょう。

フリマアプリによる新商品の消費喚起効果は年間484億円

㈱メルカリが運営するメルカリ総合研究所が国際大学グローバル・コミュニケーション・センター講師の山口真一氏と行った「フリマアプリ利用による新品商品への消費喚起効果」の実態調査の結果、フリマアプリを利用することで新品商品の消費喚起効果は年間484億円になることがわかりました。

調査対象はフリマアプリでも取引件数が多い、「ファッション」「スポーツ・レジャー」「理髪料・コスメ」「家電・スマートフォン(スマホ)」「エンタメグッズ」「おもちゃ・ホビー」の6カテゴリーで、15歳~69歳の男女2万人です。

フリマアプリでは中古品の売買が盛んに行われています。そのため新品を買わなくなり経済が回らないのでは?と思われがちです。実際に筆者もそう言われたことがありました。でもこの調査の結果、フリマアプリを使って物の売買をすることが、逆に消費を引き出せることが見えてきたのです。