それでもまだ「いつも通り」とはいかなくて…

今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、北海道においては感染者の増加時期が早かったこともあり、収束傾向にありました。しかし現在、東京都をはじめとした本州でも感染者が急増しています(※2)。北海道では緊急事態宣言解除が1つの節目となり、多少の温度差を感じるちょっとした事件がありました。

それは、筆者の友人に関することでした。

筆者の友人家族が、春休みを利用して実家のある本州へ帰省することになっていました。この帰省は冬休み前から計画していたことで、COVID-19騒動以前に航空チケットを手配していました。そして、帰省した際には、地元の友人と会う約束をしていたそうです。

ですが、帰省日が近づいてきたら1人2人と断りの連絡が入った…と、寂しそうに友人が話してくれました。

予定ができてしまった人もいたと思います。ですが、断りを入れてきた人達のほとんどが『北海道から来るから』ということが理由だったと、友人は言っていたのです。

この時には、友人の実家がある県はまだ感染者がいなかった…という点も大きいと思います。

仕方のないことだ…と、友人もある程度納得していたようですが、どうしてもやるせない気持ちが残っているようでした。誰が悪い訳でもないという点が、さらにやるせなさを増してしまっているのでしょう。結局友人は、帰省を断念したようです。