スコットランドの勝利の影には女性政治家の力

世界中で「生理の貧困」アウェアネス運動が広がる中、スコットランドでは生理用ナプキンやタンポンを政府が無償提供、という大胆な法案が可決しました。 スコットランドが世界で一番早くここまでたどり着けたのは、「スコットランドは女性政治家が多く、内閣の半分以上が女性、ということが理由の1つのようだ」とエコノミスト誌は指摘しています。

事の始まりは、野党で労働党の女性議員、モニカ・レノン氏が2017年8月に「生理の貧困をなくす」という法案を提出したことからです。彼女はその後熱心に推進してきました(※1)。

2017年12月、イギリスの慈善団体が行った調査で、スコットランドを含む先進国のイギリスでさえ、女子の10人に1人が生理用品の購入が出来ないという(※3)ショッキングな結果が発表されました。

これを受け2018年、2014年11月よりスコットランド初の女性首相となった、ニコラ・スタージョン氏は早速、学生の生理の貧困をなくすため、ナプキンやタンポンを学校で無償提供する施策を講じました。