筆者も彼女の勧誘はお断りしましたが、彼女は利益を出したいがあまりに、まわりのママ友たちに次々と声をかけ、どんどん孤立している様子がみられました。周りのママたちの話を聞いてみると、「ネットワークビジネスは失うものが多いイメージがあり、むやみに手を出したくない」「誘われた時点で金づるにされたような印象で、よく思えなかった」「おすすめされた商品自体が高すぎて、買う気になれない」といった声があがりました。
「仕事」と「友人関係」を線引きすることも大切
今でも彼女とは交友関係があります。彼女は人間関係が崩れていくことを察し、利益に執着することはやめたようです。本人は商品を気に入っているので、ビジネス自体は継続しているといいます。しかし、筆者もこれが幼なじみだったのでママ友として関係を続けていますが、最近知り合ったママ友であれば勧誘された時点で距離をとっていたかもしれません。
なにかとトラブルの多いネットワークビジネスですが、法律を違反しているわけではありません。うまくやれば、もちろん利益もしっかり出せるビジネスモデルなのでしょう。せっかく築いた交友関係を崩さず、きちんと線引きをしてうまく付き合っていけるといいですね。
【参考】
消費者庁「特定商取引法ガイド」
男女共同参画局「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)」平成30年度版
古谷 梨子