しかし、それでは不便だったうえに「財布から抜いてATMで入金するのはあとでいいや」と、後回しにしてしまうのが問題でした。そこでAさんはネット通販の決済ができるタイプのデビットカードをつくり、財布に入れる金額を3万円に減額。1万円はネットでの買い物に使うために口座に保管するようにしました。
ここでも徹底していたのが、デビットカードの引き落とし口座には絶対に1万円だけを入れることにしていたところ。ほかの預金と一緒にしてしまうと、どうしても使い過ぎてしまう可能性があるからです。
なお、ネット通販で1万円を使い切らなかった場合は、最終週に使うか翌月に繰り越していたと言います。こうして4万円ルールを徹底し、万が一使いすぎてしまった場合は次の月からその分を差し引いていたのだそう。
また、医療費がかかると家計が乱れるからと、健康づくりにも徹底的に気を使ったというAさん。飲み会は月1回までに抑え、外食も減らして自炊に励んでいました。予算を守ることを徹底していたため、収入の20%ほどを返済に回していたにもかかわらず、返済が滞ることはなかったと言います。
それでも、「一人暮らしで慣れない仕事をしながら節約もするのは本当に大変だった。毎日しんどかったし、食事もパスタやうどんで自炊なんて言えないレベル。ボーナスも全額返済に充てていたから、ボーナスが入っても自分にご褒美なんてやったことがない」とのこと。
そうしてしっかりルールを守ったからこそ、短期間で450万円もの負債を返済することができたのでしょう。