今回の大統領選で金融市場の動揺は起きるのか?

トランプ大統領が誕生して以降、市場関係者や投資家たちは、トランプ大統領の何をするか分からないという“不透明戦略”に悩まされてきた。今年1月のイラン危機や2017年の北朝鮮危機、米中貿易摩擦など、それらは“トランプリスク”として度々市場関係者たちを動揺させた。

前回の米大統領選の結果、日本を含め世界の市場関係者や投資家たちはトランプリスクという難題に直面することになった。今回の選挙は、トランプ政権の一期目をジャッジする選挙でもあり、今の状況では、そのリスクがさらに4年間続くというシナリオはそれなりに予想がつく。

よって、金融市場からすると、株価変動などについては前回ほど“不安定”な選挙ではない。秋が近づくほど、選挙戦の行方は見えてくるので、市場関係者や投資家たちに与える悪影響は前回ほどではないかも知れない。

和田 大樹