2019年6月に金融庁が発表した報告書が話題となり、今も度々取上げられている「老後の生活費」に関する問題。国民の老後の生活費は公的年金だけでは賄えず、夫婦の場合は総額で2000万円足りなくなるという内容に「2000万円も足りないの」と憤りを感じた人も少なくないはずです。

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メットライフ生命が2019年12月に発表した「『老後を変える』全国47都道府県大調査」によると、「自らの老後について不安を感じるか」という質問に対しては、全体(14,100人) では8割以上(81.5%)が不安を感じている(不安がある・やや不安があると回答)。年代を重ねるごとに不安度は上がり、40代が最も高く(87.1%)、その傾向は前年と同様であった。対前年比で全体の傾向は変わらないものの、40代を除く50代以下で、若干不安度が高くなり、60代以上では不安度が下がる傾向が見られました。

少しでも安心して老後を迎えられるよう、今からできるだけお金を貯めておきたいものです。しかし、貯金のために無理をしすぎると却ってよくない状況に陥ってしまうこともあるのだとか。そんな失敗を乗り越えて、夫婦で貯金をしているというKさんに、お金を貯めるためにやめたもの、やめなかったものをうかがいました。

買い食いと買い置きをやめて1年で30万円

「最初は無理のない範囲で節約しようと考えました。そこで、会社に買い置きしていたお菓子や仕事帰りの買い食いをやめることにしたんです」そう話してくれたKさん。もともと甘いものが大好きで、会社にもチョコレートや焼き菓子などのちょっとしたお菓子を常備していたのだとか。たまに仕事帰りにお腹が空いて、コンビニでスイーツやパンを買うことも。こうした買い置きや買い食いは、1回の買い物額は少ないものの、積もり積もってそれなりに大きな額になっていたといいます。